その他色々…
長崎くんち奉納音曲(昭和40年 長崎県無形民俗文化財指定)
保持団体:中尾獅子浮立と唐子踊保存会(田中町中尾地区)
長崎市の祭礼に関する音曲のうち、江戸時代から伝承されているもので長崎諏訪神社くんち奉納のシャギリ、竹ン芸囃子、旧西古川町角力踊道中囃子が指定されています。シャギリには、どうちゅう(道中)ほんどうちゅう(本道中)、すわい(諏訪入)の三曲が伝承され、笛と締太鼓が使用されます。竹ン芸囃子は竹ン芸の下座音曲で明笛(みんてき【長崎では唐笛(とうぶえ)と言われる】)、片鼓、三味線が使用され、明楽の系統に属する音曲です。角力踊道中囃子は大太鼓、締太鼓、笛が使用されるにぎやかな音曲で旧西古川町がくんちに奉納した角力踊道中踊の下座音曲です。田中町中尾の人々が保存会を組織してその保存にあたっています。
これらの音曲は長崎村片淵郷で伝承されてきたものが、その後中尾に伝えられたと言われています。
下の画像の笛は、上が竹ン芸や唐子踊で使用する唐笛(明笛)で下がシャギリや浮立に使われる7穴の篠笛です。唐笛は6穴で歌口との間に響穴があるために中国風な独特の音色を奏でます。
上記の写真は毎年10月14・15日に若宮稲荷神社で行われる竹ン芸(国の選択無形民俗文化財)
他の地区とは違う(伝承ルートの違いによる)中尾のシャギリ
「地域文化功労者表彰」を中尾獅子浮立と唐子踊保存会が受賞!(平成22年11月)全国各地域において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力する等、地域文化の振興に功績のあった個人及び団体の功績をたたえ、文部科学大臣が表彰するものです。全国でも文化財保護の分野で個人を除く9団体の表彰です。永年にわたり、長崎県指定無形民俗文化財「長崎くんち奉納音曲」の保存と継承に尽力し、地域の文化財保護に貢献しているのが認められたものです。これまでに長崎県教育委員会表彰・長崎市教育委員会表彰・県民表彰・(財)伝統文化活性化国民協会の地域伝統文化功労者表彰などを受賞しています。
上記は
文部科学省 地域文化功労者表彰
上記は
伝統文化活性化国民協会表彰
上記は、平成21年12月に亡くなられた、平山郁夫画伯から贈られたものです。